点とペン

建築学科の学生によるあれこれ

「言語化」 2019年のテーマの話

平成が終わろうとしていますね.新元号が始まる前に一連の記事は書き終えようと思っています.

 

というわけで早速今回の話題に移ろうと思いますが,前回に引き続き僕の今年度のテーマのお話です.周囲の実直な「観察」がスタートラインだということ,そして自分の問題・テーマとして引き込み「主体性」を持って行動することの重要性について話しました.

 

この記事では行動とは別のアウトプットの仕方である「言語化」について書きます.これはぼくの今年度の5つのテーマの中でも特に重要度の高いものです.

言語化の重要性に気づかされたきっかけは,オープンデスクでの所長の方のお話でした.

建築の見方という主題でお話をされたのですが,その冒頭で

『「あぁ,楽しかった」はディズニーランドに行った時の感想ならよいが,建築を見るときにそうではいけない.』

ということを聞きました.

すごく明快な例えとメッセージにうなされました.常に言葉にする意識のある人は説得力が違うものなんだなあと.

 

建築に興味を持ち始めた頃から,建築家の言葉を引用するというか,「自分」を主語にして考えを述べることが上手にできず悩んでいたのですが,上手にできないからこそ言語化して訓練しないといけないし,そこからさらなる情報をインプットしていくべきなんだと明確に目標が定まりました.自分が好きなもの,また逆に惹かれないものに対して,なぜそう思うのかをしっかり説明できるようになりたいです.

 

とにかく言語化,とにかく更新.自分の中で,一日一日の重みが変わっている気がします.

 

それではこのへんで.

「主体性」 2019年度のテーマの話

さてさて,前回に引き続きオープンデスクの経験をもとに決めたぼくの今年度のテーマのお話です.

実は2日連続で更新するのはこれが初めてだったりします.適度に継続したいものです.

 

前回は,慣れない環境などに身を置いたときには周りの人が何に反応してどう動いているのかを観察することから始めるのが良いこと.また日常の些細なことにも自分の考えや思索の種が隠れていることを意識するという「観察」について話をしました.では周りの人を観察したら次に何をしたらよいのか.その次のステップが「主体性」を持って行動するということです..

 

まずはよく見て真似をする.学ぶは真似ぶとも言いますし,そこが出発点であるべきだと思います.けれど真似をすることには限界が来ます.ずっと模倣を続けても,そこに「自分から」とか「自発的」といったイメージは出てこないんですね.ですから徹底的に真似をしたら,今度は自分から動くことが重要になってくるんです.

図面のトレースをたくさんすることは良いけれども,そこから得られたことを設計課題や何かで試さないとダメだということです.

Aというものを見て真似をして要領をつかめたなら,今度は自ら A' を作ることが可能になると思うんです.

 

現にぼくもオープンデスクでは,すでにぼくより1週間早くオープンデスクへ来ていた子がお施主さんとの打ち合わせの際にお茶を出したり,打ち合わせが終わればそれを片づけたりしていました.気配りができてるな,よく見てるなとぼくの目に映りました.なのでまずはぼくも食器の片づけだとか,気づいたことから真似して始めるようにしました.観察して真似することで,徐々にその子が率先して動ける理由は「視野が広いこと」だと気づけたのです.言い換えればセンサーが広くて細かなこともキャッチできると言いますか.だから結果として主体的に動けているのだと思いました.

 

主体性の話だったはずが広い視野を持つという話になってしまいましたが,観察から主体性は一方向の矢印ではなく,観察することで主体的に動く素地ができるし,主体的に動けるからこそ目が育つという関係なのでと思います.

 

今回は仕事の場面のようなことを例に出しましたが,この「主体性」があれば自分からいろいろなところへ建築を見に行ったり,講演会や勉強会へ足を運んでみたりと,自分の学びの場が広がると思っています.観察との関係とは切り離された主体性かもしれませんが,こういうのもきっと重要です.そういう意味ではオープンデスクへ行ったことは,自分に主体性の芽があったからなのかもしれません(うぬぼれるな).

 

では次回は「観察」した後にする動き,「主体性」とは別のテーマについて書きたいと思います.

 

それではまた.

「観察」  2019年度のテーマの話

新年度が今日から本格的にスタートしました。春休みはいかがお過ごしだったでしょうか。僕は今までの学生生活の中でも1番充実していたと思います。中でもオープンデスクが本当に濃密でした。

 

この2週間のオープンデスクは大学にいては得られないものばかりで、自分の中で何かが変わったことが自覚できるような経験でした。しかしその場かぎりで終わらせてはもったいない、というかアホなので、オープンデスクで得た視点を新年度の5つのテーマとして掲げることにしました。今回から5本はぼくの2019年度のテーマに関することを書きます。

 

では早速。

1つ目のテーマは「観察」です。具体的には、2つの対象を観察するということをテーマにします。観察する2つとは、1つが自分の周りの人。もう1つが日常や周りの観察です。

 

オープンデスクの初日、何をしたら良いか分かりませんでした。もちろんやる事はあるし指示もされるのですが、はっきりと内容を理解しているほかの学生やスタッフの方が先に動くので、突っ立っているしかできませんでした。それではイカンということで、学生の人が何をしているかやスタッフの人が何をしているか見て,まずは動きを真似するところから始めてみました.すると他の人が何を見ていてそれにどう反応するかがわかるようになってきました.これに気づけたのは大きな収穫だったと思います.

 

もう一つの日常のことについてです.日常や周りにあるものって,当たり前で見逃してしまうことばかりなのですが,実は建築とどうつなげられるかを考え始めると見方が変わるんですよ.建築学科の学生の方ならわかっていただけると思います.それは周辺にある建築や空間がどうこうという直接的なものではなく,本が平積みになっているそのかたちだったり,木漏れ日だったり,くしゃくしゃになった紙だったりと,なんでもいいのですが,そういう一見どうでもいいようなものを観察すると発見があるんです.そういう視点で見ると自分の周りはヒントまみれじゃないのよ!と思ってですね,あらためて建築学科に入ってよかったと思いましたし,この視点をもっと深めていこうと強く感じました.

 

以上のことから,1つめのテーマは「観察」としました.

 

次は観察したらどうするのよ,というその先のテーマが2つほどありますので,それについて書こうと思います.

 

ではまた.

 

 

RCRアーキテクツ展 夢のジオグラフィーへ

現在オープンデスク中です.一週間が経ちましたが,とっても短い.もっと学びたいしもっといろいろなことを経験したいです.しかし期間が決まっているから期間内でできるだけ頑張ろうと思うのも事実で,歯がゆいところです.

 

さて、先日ギャラリー間へ行ってきました.今回はRCRということで,プリツカー賞を受賞されたこと以外は詳しく知らなかったのですが,RCRの思想に触れられる良いきっかけとなりました.

第一印象は「展示少なっ」だったのですが,少ない分展示全体の構成を意識しながら見ることができたし,一つ一つの模型や言葉を噛み締めながら見ることができたように思います.

 

3階はすでに竣工している建築の模型とフレーズがセットで6つほど,加えて現在進行中のプロジェクトの水彩ドローイングが中央に大きく構えていました.天井には円できりとられた風景やパースが吊るされていて,軽快な印象を受けました.このフロアの展示でもっとも強く感じたのはその言葉の巧みさです.言葉に力が宿っているように感じました.特にワイナリーのプロジェクトで書かれていた「地下以上に静かな空間は無く,太陽以上に明確なリズムは無い」というフレーズは,普段当たり前で意識してないことに強く光を当ててくれたように思います.

一方4階はインスタレーションのような空間が広がり,その奥で映像作品が上映されていました.短冊状の紙を緑や茶の水彩で塗り,それをいくつも天井から吊るしていました.短冊一つ一つは樹皮を思わせ,その連なりで森を見ているような印象を受けました.森は見る人の距離感で密にも疎にも見えるので,この展示を遠くから見たらどう感じるだろう,とかそんなことを考えながら見ていました.

 

ここまで展示を一周して,3階と4階に対比を感じました.展示されている「円」と「短冊」,展示を見る際の動線「1方向」と「回遊」など.そして3階にある実際に建っているプロジェクトを「現実」とすれば4階での映像はこれから現実になっていく「夢」と見ることができそうです.現実の中に夢が生まれ,その夢をぐるぐると回りながら次の現実を創っていく,というプロセスのような流れのようなものを感じました.

 

「建築は夢を見るための道具」という言葉は自分の中で強く残っていて,今回展示されている建築たちを超えて人生や夢のことも考えるような場だったと思います.

会場のことばかりで建築について何も書けていませんが,いつの日か作品を見に行きたいものです.

 

 

ではこのへんで.

 

TNA講演会「建築のかたち」へ


 ブログを開設して早いもので一か月です.一か月にしてこの更新頻度の低さに情けくなるばかりですが,なんとか書いていきたいと思います.書くことが苦痛というわけではないので!ほんとに!

 

 先月の25日に東京建築士会主催の銀座建築デザイン大学というものに参加しました.3回目となる今回はユニットで設計をされているTNAの武井誠さんと鍋島千恵さんによる建築のかたちを主題にした講演を聞いてきましたので,それについて書きます.

 

 

沈下橋に見出す建築のふるまい

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出典:http://www.city.shimanto.lg.jp/simanto/chinka.html

 まずはじめに,TNAの考えの礎のようなものを話してくださいました.独立する際に色々見て回ろうと旅行に行ったそうです.その中でいたく感動したのが,四万十川に架かる沈下橋だとおっしゃっていました.本来の橋にあるはずの欄干はなく,一方の岸から対岸に道路が架けられているだけ.河川の水位が上昇した時にはこの橋は水に呑まれるよう設計されており,人と車は渡れなくなるとのこと.武井さんはこの沈下橋の佇まいを「対峙するでもない、同化するでもない」とおっしゃっていました.同じく武井さんの言葉を借りて言い換えると「人工物と自然の間」となりそうです.白でも黒でもない,グレーを考えることは建築を語るうえで重要なのかもしれません.


3つのかたち

 続いて今回のメインとなるかたちについてのお話です.ほかの建築家の作品やご自身の作品を通して,建築を3つのかたちに分類されていました.それが,

 

  • 風景を作るかたち
  • 場を繋ぐかたち
  • 身体を誘うかたち

 

です.この3つのかたちの様相をみせるTNAの作品がたくさん登場したのですが,その中でも「上州富岡駅」は上記の3つのかたちの性格をすべて併せ持っているように感じられ,いつか必ず行こうと決心しました.
 もう一つ,上州富岡駅の解説をしてくださっている際に印象にのこった言葉がありました.それは「分からなくなったら見に行く」ということです.この駅舎のコンペの際にレンガを用いるか否か,とても迷ったそうです。そこでお二人は,ひとまず見に行こうということで実際にさまざまなレンガ造の建築を見て回り,最終的にレンガを使うことに決めたそうです.分からないということは判断材料が少ないということなのかもしれません.ひとまず行動する.そして考えるという姿勢を見習おうと思いました.f:id:hs-archi:20190304165452j:plain

出典:http://www.g-mark.org/award/describe/41666

 

これからの社会と建築のかたち

 さいごに機能と形態について言及されていました.空間に対する機能が多様になってきた現代においては機能からかたちを作り場が生まれるのではなく,場の観察からかたちがうまれ,そこに機能ができあがる構図になるのではないか,とおっしゃっていました.要するに「形態は機能に従う」から「機能は形態に従う」のではないかと自身でまとめられていました.また,扇子を機能と形態に分解することを例に挙げて説明されていたのですが,それが巧みで感激しました.やはり建築家は具体と抽象を扱うのが上手なのだなあと.

 

 

この講演では質疑応答の時間が設けられ,ぼくも緊張しながら質問させていただいたのですが,それは別のこととして近々書こうと思います.このように省略した部分もありますが,以上が講演の内容です.

 

 ぼくにとって,これから勉強していくうえで重要なキーワードがたくさん登場してきました.この講演からすこしでも考えを発展させ,知識を得られたらと思います.

 

 

ではこのへんで.

あれこれ書くって,何書くの?

試験すんごい長かった気がする...ようやく終わったので,春休み満喫します.

さて,宣言通りテストが終了したのでブログを更新します.

当ブログはサブタイトルが「建築学生のあれこれ」なのですが,あれこれと言ってもおおよそ展望や書きたいことはあるわけで.この記事でどんなことを書いていくかざっくりまとめます.では早速.

 

 ぼくはこのブログを

自分の得たものをはき出す「アウトプットの道具」

としてとらえ,

他の人の考えを聞くために,まず自分が発信する立場をとる

という目的で更新していこうを思っています.

 

「相手の名前が知りたかったらまず自分から名乗らなくちゃいけないよね」という礼儀のようなものがありますが,これの「名前」が「考え」に置き換わったと思ってください.

私には同じ建築学生の方をはじめ,何をしているのか気になる人がたっくさんいるんです.けど一方的に色々聞くのもなんか違うしどうしようと考えました.

そこでブログで自分のことを発信すれば,他の人にいろいろ聞くときに後ろめたさを感じないで済むじゃん!と思ったんです.

 

それで書く内容ですが,ぼくは建築学科の学生なので建築に関することも書くと思います.しかしそれがメインではなく,あくまで一つのカテゴリとして見ているつもりです.

見た映画のこと,読んだ本のこと,足を運んだ展示会のこと,その他体験や経験を通して考えたこと,といった感じで行動とそこから考えたことをセットにして記事にうまくまとめられたらと思っています.

 

2019年は新しい元号の元年になるとともに,ぼくにとってのブログ元年になるようです。

タイトルの由来とかも話した方がいいのかな?まあいいか,いつか機会をつくるかも.

では,今日はここまで.

 

 

開設宣言

ただ今定期試験の真っ最中

 

ブログやりたいなあと思いつつここまで来てしまったので、経緯などは一旦置いといて開設だけしておこうと思います

 

更新は試験が終わってからということにします

 

では、はじめます お願いします!